パーキンソン病は腸から始まる?

はじめに

パーキンソン病は「脳の病気」と考えられてきました。
しかし近年の研究では、病気の始まりは腸にある可能性が注目されています。

実際に、パーキンソン病の患者さんの多くは、
手足の震えや歩行障害などの症状が現れる何年も前から
「便秘」に悩んでいたという報告があります。

腸は単に食べ物を消化する臓器ではありません。
免疫、ホルモン、自律神経、さらには脳とも密接につながる
「第二の脳」と呼ばれる重要な器官です。

近年では「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」という考え方が広まり、
腸内環境を整えることが神経疾患の予防にも役立つ可能性があることが分かってきました。

この記事では、パーキンソン病と腸の関係、予防に役立つ食事や生活習慣について、
整体師の視点も交えながら分かりやすく解説します。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病は、脳の「黒質(こくしつ)」という部分にある
神経細胞が徐々に減少していく神経変性疾患です。
神経細胞が減ることで、「ドーパミン」という神経伝達物質が不足します。
ドーパミンには
・身体をスムーズに動かす
・筋肉の動きを調整する
・姿勢を保つ
・バランスを取る
といった重要な役割があります。

そのためドーパミンが不足すると、身体を思い通りに動かせなくなってしまいます。

日本では高齢化に伴い患者数は増加しており、
約 25 万人以上がパーキンソン病を患っているとされています。

発症年齢は 50〜70 代が多いものの、
40 代以前に発症する若年性パーキンソン病も存在します。

パーキンソン病の症状

初期症状は人によってさまざまですが、代表的なのは次の 4 つです。
① 手足の震え(振戦)
安静にしている時に手が震えることが多く、
片側から始まるケースが多い特徴があります。
② 動きが遅くなる(無動・寡動)
歩き始めが遅い
ボタンを留めるのに時間がかかる字が小さくなる
表情が少なくなる
などの症状が現れます。
③ 筋肉が固くなる(筋強剛)
肩こりや首こりが強くなり、
整体やマッサージへ来院される方も少なくありません。
身体全体が固まり、動かしづらくなります。
④ バランスが悪くなる転倒しやすくなり
小刻み歩行 すり足歩行 前かがみ姿勢
などが特徴的になります。

実は初期症状は「便秘」かもしれない

最近特に注目されているのが、
運動症状より何年も前から便秘が始まっているケースが多いという事実です。

そのほかにも
・嗅覚が低下する
・睡眠中によく動く
・うつ症状
・疲れやすい
・自律神経の乱れ
などが先行して現れることがあります。

つまり、
「脳に異常が起こる前に腸に変化が起きている」可能性があるのです。

パーキンソン病と腸の関係

近年最も注目されているのが「腸脳相関」です。
腸と脳は迷走神経という太い神経によって直接つながっています。
さらに腸内細菌は
・神経伝達物質
・短鎖脂肪酸
・炎症物質
などを作り出し、脳へ大きな影響を与えています。

近年では
α シヌクレイン
というタンパク質の異常が腸で始まり、
迷走神経を通って脳へ広がる可能性があるという研究も進んでいます。

もちろん、これだけでパーキンソン病になると断定はできません。
しかし、腸内環境の悪化が発症や進行に関わる可能性は非常に高いと考えられています。

腸内環境が悪くなる原因

現代人は腸内環境を悪化させる生活習慣が非常に増えています。

例えば
・食物繊維不足
・加工食品中心
・砂糖の摂り過ぎ
・睡眠不足
・ストレス
・運動不足
・抗生物質の乱用

これらは善玉菌を減らし、悪玉菌を増やす原因になります。

その結果、慢性的な炎症が起こりやすくなり、神経細胞への悪影響も懸念されています。

オススメする食事

腸内環境を整える食事は、パーキンソン病予防だけでなく
全身の健康維持にもつながります。

発酵食品
善玉菌を増やす代表的な食品です。
・納豆
・味噌
・ぬか漬け
・キムチ
・ヨーグルト
毎日少量でも継続することが大切です。

食物繊維
腸内細菌のエサになります。特に
・ごぼう
・海藻
・きのこ
・オクラ
・もち麦
・雑穀
・野菜
を積極的に取りましょう。

オリゴ糖
善玉菌を育てる働きがあります。
・玉ねぎ
・バナナ
・アスパラガス
・大豆
などがおすすめです。

オメガ 3 脂肪酸
神経や脳の健康維持に重要です。
・サバ
・イワシ
・サンマ
・亜麻仁油
・えごま油
を取り入れましょう。

ポリフェノール
腸内細菌のバランス改善が期待されています。
・ブルーベリー
・カカオ
・緑茶
・コーヒー
なども適量ならおすすめです。

避けたい食生活

反対に腸内環境を悪化させやすいものもあります。
・砂糖の多いお菓子
・清涼飲料水
・超加工食品
・トランス脂肪酸
・過度なアルコール
・食べ過ぎ
これらを毎日のように摂る生活は、
腸内細菌のバランスを崩しやすくなります。

パーキンソン病を未然に防ぐ方法

残念ながら、現在の医学ではパーキンソン病を 100%予防する方法はありません。
しかし、発症リスクを下げる可能性がある生活習慣は数多く報告されています。

毎日歩く
ウォーキングは脳への血流を改善し、腸の動きも活発になります。
1 日 30 分程度を目安に継続しましょう。

良質な睡眠
睡眠中は脳内の老廃物を排出する働きがあります。
睡眠不足は神経細胞への負担を増やすため注意が必要です。

ストレスをためない
ストレスは腸内細菌を乱し、自律神経のバランスも崩します。
深呼吸
趣味
軽い運動入浴
などでリラックスする時間を作りましょう。

腸内環境を整える

便秘を放置しないことも非常に重要です。毎日の排便リズムを整え、
善玉菌が育ちやすい食生活を意識することが、将来の健康につながります。

当サロンのアプローチ

セルバスでは、「脳だけ」「腸だけ」と切り離して考えるのではなく、
身体全体のつながりを重視した施術を行っています。
自律神経は腸の働きと密接に関わっており、
ストレスや姿勢の乱れ、内臓の緊張によってバランスが崩れると、
便秘や消化不良、睡眠の質の低下などにつながることがあります

当サロンでは

・腸もみ整体による腸の動きのサポート
・横隔膜や肋骨の可動性を改善する施術
・背骨や骨盤のバランス調整
・呼吸を深め、自律神経を整えるアプローチ
・生活習慣や食事についてのアドバイス
を組み合わせ、お客様一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。

なお、整体によってパーキンソン病を治療したり
進行を止めたりできるという医学的根拠はありません。
しかし、身体の緊張を和らげ、姿勢や呼吸、
自律神経のバランス、便秘など日常生活の不調の改善をサポートすることで、
生活の質(QOL)の向上を目指します。

まとめ

パーキンソン病は脳の病気ですが、
近年では「腸から始まる可能性」が世界中で研究されています。

便秘が何年も前から現れるケースが多いことや、
腸内細菌の変化、慢性炎症、迷走神経との関係など、
腸と脳が深くつながっていることが少しずつ明らかになってきました。

もちろん、腸内環境を整えれば必ず予防できるわけではありません。
しかし、発酵食品や食物繊維を積極的に取り入れ、
適度な運動、十分な睡眠、ストレスケアを心がけること は、
パーキンソン病だけでなく、生活習慣病や認知機能の維持、
健康寿命の延伸にもつながります。

セルバスでは、「腸から健康をつくる」という考えを大切にしながら、
お一人おひとりの身体に合わせた施術と生活習慣のサポートを行っています。
便秘や自律神経の乱 れ、慢性的な疲労などが気になる方は、
早めに身体を見直すことが、将来の健康への大切な一歩になるでしょう。

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