胃が弱っている時に現れる身体のサイン

1.はじめに

「最近、胃が重い」
「食後にスッキリしない」
「なんとなく食欲がわかない」
そんなとき、東洋医学では「胃が弱っているサイン」と捉えます。
実は、胃の不調は痛みや食欲不振だけでなく、
身体の表面にもサインとして現れることがあります。
みぞおち・背中・鎖骨・脚・お腹の奥など、
さまざまな部位が「胃の疲れ」を教えてくれているのです。
本記事では、国家資格を持つ腸もみ整体師が、
東洋医学的に見た「胃が弱っている時の 5つのサイン」と、
自分でできる対策法について解説します。

2.サイン① みぞおち左側が硬い(中脘のあたり)

まず最も代表的なのが、みぞおちの左側が硬くなるサインです。
この部位は東洋医学で「中脘(ちゅうかん)」付近と呼ばれ、
胃の働きを象徴する場所です。
指で軽く押したときに「張っている」
「違和感がある」「冷たい」と感じる場合、
胃の機能が低下している可能性があります。
特に、ストレスで胃酸過多や食欲不振を起こしている人は、
この部分に反応が出やすいです。
みぞおちの緊張が強いと、呼吸が浅くなり、
自律神経のバランスも崩れやすくなるため、放置は禁物です。

セルフケアのポイント
・ 食後すぐに横にならない
・ 温かい白湯をこまめに飲む
・ 腹部を優しく「の」の字にマッサージする

3.サイン② 胃の裏(背部兪穴︓胃兪)

背中の肩甲骨の下あたり(胸椎 9~11 番付近)が硬く、
押すと鈍い痛みを感じる場合も胃のサインです。
東洋医学ではこの部位を「胃兪(いゆ)」と呼び、
膀胱経という経絡上にあります。
胃兪は、胃の機能と深く結びついたツボであり、
慢性的な胃もたれ・食欲不振・消化不良などがある人は、
この背中に強いコリや圧痛が現れやすいです。
また、デスクワークや前傾姿勢が多い人は、
胃兪のあたりが物理的にも詰まりやすく、
自律神経が乱れやすい要因となります。

セルフケアのポイント
・ 背中を丸めすぎない(スマホ姿勢に注意)
・ 入浴時に温かいシャワーを背中に当てる
・ 家族や整体師に胃兪周辺を軽く押してもらう

4.サイン③ 左の鎖骨上部(欠盆︓胃経)

次に、左の鎖骨上のくぼみ(欠盆)が硬くなるサインです。
この部位は胃経の流れに属し、
消化器のエネルギー循環(気の流れ)を
反映する重要なポイントです。
鎖骨上のつまりを感じるときは、
胸郭(胸まわり)の動きが制限され、
呼吸が浅くなりやすくなります。
これは、ストレスや食べすぎで
「気の滞り(気滞)」が起きているサイン。
胃だけでなく、首肩こりや頭痛を伴うことも少なくありません。

セルフケアのポイント
・ 鎖骨周りを軽くさする(手のひらで往復)
・ 深呼吸を意識的に繰り返す
・ 猫背にならないよう肩を開く意識を持つ

5.サイン④ 足三里(胃経の代表ツボ)

東洋医学において「足三里(あしさんり)」は
胃経の代表的なツボです。
膝のお皿の外側下 3~4cm に位置し、
「胃腸の万能ツボ」として昔から知られています。
胃が弱っていると、足三里を押したときに
強い痛みやしこりのような硬さを感じることがあります。
このツボを日常的に刺激することで、
胃腸の働きを整え、
全身の疲労回復や免疫力向上にもつながります。

セルフケアのポイント
・ 入浴中に親指で 5 秒押し×3 セット
・ お灸を使うとより効果的(熱すぎないよう注意)
・ ウォーキングで足三里の周囲を自然に動かすのも◎

6.サイン⑤ 左の腸腰筋(深部の筋肉)

あまり知られていませんが、
左の腸腰筋(お腹の奥にある筋肉)が硬くなるのも胃の弱りのサインです。
腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ重要なインナーマッスルで、
胃の裏側を通る大動脈や神経とも関係しています。
胃の働きが低下すると、腹部の血流やリンパの流れも悪くなり、
腸腰筋が反射的に緊張します。
「左の腰がだるい」「立ち上がる時に重い」
「腹部がつかえる感じがある」という人は、
腸腰筋のこわばりを疑ってください。

セルフケアのポイント
・膝を立てて仰向けになり、深呼吸でお腹を膨らませる
・ 軽いストレッチ(ランジ姿勢)で腸腰筋を伸ばす
・ 長時間座りっぱなしを避ける

7.胃を整えるための対策

胃が弱っているときは、食事だけでなく
「内臓の休ませ方」を意識することが大切です。

① 食べすぎ・飲みすぎを控える
胃は筋肉の袋。働かせすぎると疲弊します。
腹八分目を心がけ、夜遅くの食事を避けましょう。

② 温かいものを摂る

冷たい飲食物は胃の血流を悪化させます。
常温~温かい飲み物を中心にしましょう。

③ ストレスを溜めない
東洋医学では「思いすぎ(考えすぎ)」が
胃を傷めると言われています。
軽い運動や深呼吸で心を緩めることも胃養生の一環です。

④ 腸から整える
胃と腸は一連の消化管です。
腸が詰まっていると胃も圧迫されて働きづらくなります。
腸を柔らかく保つことで、胃の負担も自然と減っていきます。

8.おわりに 当サロンでできること

セルバスでは、国家資格を持つ腸もみ整体師が、
東洋医学の理論に基づいた内臓調整整体
(腸揉み・胃の反射点調整)を行っています。
「胃薬を飲んでもすっきりしない」
「常に胃が張る」「ストレスで食欲がなくなる」
そんな方には、胃と腸の連動を整える施術がおすすめです。
みぞおち・背中・鎖骨・脚・お腹の奥それぞれのサインを
丁寧に読み取り、身体の内側から胃腸を元気にしていく。
それがセルバスの腸揉み整体の特徴です。
慢性的な胃の不調でお悩みの方は、
ぜひ一度ご相談ください。

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カテゴリー: アンチエイジング, ストレス, ダイエット, 便秘, 内臓の不調, 冷え性, 基礎代謝, 快腸セラピー, 腰痛, 軟便 パーマリンク

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